167 良質な住宅を安心して取得できる住宅市場の条件整備と活性化のために、平成 12 年4月に施行されました。 品確法は3つの柱で構成されています。 ① 新築住宅の契約に関する瑕疵保証制度の充実(平成14年8月からは既存住宅にも適用) ② 住宅性能表示制度 ③ 住宅に係る紛争処理体制の整備 ●住宅性能表示制度について 10 分野の評価項目があり、この評価を利用するかしないかの選択は住宅取得者か住宅供給者の判断に任され、 性能表示項目ごとに等級や数値による表示方法があります。 1. 構造の安定に関すること 地震や風などで力が加わったときの建物の強さ(崩れにくさ)を評価します。 2. 火災時の安全に関すること 火災が発生したときの、避難のしやすさや建物の燃えにくさなどを評価します。 ・耐火等級:延焼の恐れがある部分の開口に係る火災による火炎を遮る時間の長さ 耐火等級3 60分以上・・・シルファーの防火ダンパー付き製品 耐火等級2 20分以上 耐火等級1 その他 3. 劣化の軽減に関すること 建物の劣化(木材や鉄骨の腐食)のしにくさに関することを評価します。 4. 維持管理・更新への配慮に関すること 給排水管、給湯管、ガス管などの維持管理(点検、清掃、修繕)のしやすさに関することを評価します。 5. 温熱環境・エネルギー消費量に関すること(省エネルギー対策等級) 防暑、防寒など室内の温度や暖冷房時のエネルギー削減に関することを評価します。 (年間暖冷房負荷、熱損失係数、夏期日射取得係数、相当隙間面積、結露の発生防止対策など) 気密住宅:相当隙間面積が 5.0cm2/m2 以下 6. 空気環境に関すること ホルムアルデヒドの発散抑制対策や必要な換気量の確保など、室内の空気の清浄さを保つための対策を評価 します。 7. 光・視環境に関すること 採光など視覚に関連することを評価します。 8. 音環境に関すること 騒音防止など聴覚に関することを評価します。 ・外壁開口部の透過損失等級 等級 3 25dB 以上(100Hz~2.5kHz の平均)または 遮音等級T-2以上 等級 2 20dB 以上(100Hz~2.5kHz の平均)または 遮音等級T-1以上 9. 高齢者等への配慮に関すること 加齢に伴う身体機能の低下に配慮し、移動や介助のしやすさ、転倒・転落などの事故防止に関することを評 価します。 10. 防犯に関すること 玄関・窓などの開口部の侵入防止対策に関することを評価します。 住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)
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